Suite For Sampler - Selected Signs, 2(ECM 1750) - 1. In Cerca Di Dibo/Gianluigi Trovesi(Cl), Gianni Coscia(Accordion) 2. Polska Of Desire 1/Bobo Stenson(P) 3. Vilderness 2/Nils Petter Molvaer(Tp, Sample) 4. Mystic/Vassilis Tsabropoulos(P) 5. Django/Gianluigi Trovesi(Cl), Gianni Coscia(Accordion) 6. Upland/Ketil Bjornstad(P), David Darling(Cello) 7. Song For TKJD/Same as 6 8-9. Heiner Gobbels - Suite For Sampler And Orchestra (8. Chaconne/Kantorloops 9. Allemande/Les Ruines) (01/01/12)このシリーズのサンプラーとしては2枚目。2000年春号、ということらしいです。9曲収められていますが、元ネタとなるアルバムは6枚だけ。しかも8−9曲目はNew Series。収録時間も50分弱なので、まあ、BGMとして楽しむためならば(果たして楽しめるだろうかという疑問はありますが)良いのかな、という気がします。最近のECMの傾向には違いありませんが、昔と比べてその傾向も、全体的には、よりコマーシャルな方向とは離れていき、静かに、深く、ダークになってきたという印象。このアルバムでは硬軟とりまぜて、という感じもしますが。ECMとECM New Seriesの境目はどこへ行ったのだろう、という気にもさせてくれます。変わりゆくECMサウンドを確かめるには、いいかもしれません。 |
Rosslyn/John Taylor(P)/Marc Johnson(B)/Joey Baron(Ds)(ECM 1751) - Recorded April, 2002. - 1. The Bowl Song 2. How Deep Is The Ocean 3. Between Moons 4. Rosslyn 5. Ma Bel 6. Tramonto 7. Field Day ジョン・テイラー作は7曲中4曲。耽美的なピアノというイメージが強いのですが、このトリオはペースを崩すことなくさりげない緊張感のある場面も出てくることも。高度なまとまりがあります。しっとりとしたメロディをもとに、メンバーが厳かに語り合う1曲目、アルバム中唯一のスタンダードですが、思索的な側面から始まり4ビート的盛り上がりをしつつも比較的自由に飛翔する2曲目、やや乾いた哀愁系のメロディがトリオの中を進んでいく3曲目、淡々と浮遊しているように見えて一体となったトリオのサウンドが見事な4曲目、ケニー・ホイーラー作の、中間色のサウンドの中にやや明るい色合いも見えてくる5曲目、ラルフ・タウナー作の優しいメロディが流れる6曲目、研ぎ澄まされた感性のテーマを持つ不思議な� ��ランスの7曲目。(03年3月19日発売) |
The Triangle/Arild Andersen(B) w/Vassilis Tsabropoulos(P) and John Marshall(Ds)(ECM 1752) - Recorded January 2003. - 1. Straight 2. Pavane 3. Saturday 4. Choral 5. Simple Thoughts 6. Prism 7. Lines 8. European Triangle 9. Cinderella Song (04/03/10)このメンバーで2枚目の録音。Arild Andersenが3曲、Vassilis Tsabropoulosが4曲作曲してアレンジが1曲。1曲目は珍しく8分の6拍子でけっこうジャズしていて、ラストのキメがカッコ良い。2曲目はラヴェルの曲が原曲で、哀愁が漂いつつも浮遊感のあるピアノがキラキラとささやきかけてきます。変わったリズムでジャズしている、やや硬質でリズムが強い3曲目、不安定なコードの上を漂っていくバラードの4曲目、このメンバーならではのしっとりとしたバラードの5曲目、テーマが美しく、ECMのトリオらしいバランスで曲を奏でている6曲目、やはり珍しくアップテンポの4ビートで強力に攻めてくる7曲目、フリー・インプロヴィゼーションですがけっこうまとまりのある8曲目、夢見るような美しいメロディの9曲目。 (04年3月24日発売) |
Words Of The Angel/Trio Mediaeval(ECM New Series 1753) - Recorded December 1999. Anna Maria Friman(Soprano), Linn Andrea Fuglseth(Soprano), Torunn Ostrem Ossum(Soprano) - 1. Alma Mater/Ante Thorum 2. Ave Donna Santissima 3. Salve mater Misericordie 4. Kyrie 5. Gloria 6. Lauda Novella(TOO) 7. Benedicta Es Celorum 8. Mater Christi Nobilis 9. De Spineto Nata Rosa 10. Salve Virgo Virginum 11. Vredo 12. Stella Maris 13. Venite A Laudare(AMF) 14. In Excelsis Gloria15. Sanctus 16. O Ceteris Preambuilis 17. Agnus Dei 18. Oi Me Lasso 19. Words Of Angel 20. Ite Missa Est 邦題「天使のことば」。女性3人によるグループです。19曲目が現代曲である以外は全てヨーロッパ各地 (イングランド、フランス、イタリア)の中世の賛美歌とのことで、ゆったりとした、しかも3声がソプラノの非常に美しい歌が降り注いできます。 賛美歌は作者が不詳のものばかりです。残響音もほどよく、そのコーラスは静かに心の中に染み込んでいく感じ。敬虔な気持ちにもなりますが、BGMにもいいかもしれない。(02年3月21日発売) |
Hayren/Kim Kashkashian(Viola)(ECM New Series 1754) - Recorded May 2000. Robyn Schulkowsky(Per), Tigran Mansurian(P, Vo) - Tigran Mansurian: 1. Havik Komitas: 2. Garun A 3. Krunk 4. Chinar Es 5. Krunk 6. Hov Arek 7. Hoy, Nazan 8. Krunk 9. Tsirani Tsar 10. Oror 11. Antuni 12. Oror Tigran Mansurian: 13. Duet For Viola And Percussion 1、13曲目がTigran Mansurianの作曲で、ヴィオラとパーカッションとのデュオ。1曲目はアルメニアっぽい旋律の曲で、13曲目が現代音楽風の演奏。2−12曲目はKomitas(19−20世紀のアルメニアの作曲家)の曲で、Mansurian自身がピアノとヴォーカルで参加。アルメニアの旋律を、なぜかヘタウマな印象のヴォーカルで聴かせてくれます。キム・カシュカシャンのヴィオラも、 その地域周辺の民族の哀愁度がけっこう高いです。 (03年7月30日発売) |
Lent/Alfred Schnittke/Klavierquintett/Dmitri Shostakovich/Streichquartett Nr. 15(ECM New Series 1755) - Recorded June 2000. Alexei Lubimov(P), Keller Quartett: Andras Keller(Vln), Janos Pilz(Vln), Zoltan Gal(Viola), Judit Szabo(Cello) - 1-5. Klavierquintett 5-11. Streichquartett Nr. 15 Op. 144 ロシア現代室内楽曲集との事。前半がアレクセイ・リュビーモフのピアノが加わった演奏。室内楽とは言いつつも、その音世界はロシア現代音楽らしい複雑な展開の音のつながりの部分もあり、しっとりとしたメロディの部分もあります。ECMらしく曲は内面を向いていて、穏やかながら抽象画を見ているような、神経質な演奏が続いていきます。シュニトケとショスタコーヴィチの演奏が並んでいても自然なつながり があります。(03年3月26日発売) |
Joseph Haydn, The Seven Words/Rosamunde Quartet(ECM New Series 1756) - Recorded May 2000. - The Seven Last Words Of Our Suvivour On The Cross Seven Quartets For Two Violines, Viola And Violoncello, Hob. 3:50-56 1. Introduzione: Maestoso Ed Adagio 2. 1 Largo 3. 2 Grave E Cantabile 4. 3 Grave 5. 4 Largo 6. 5 Adagio 7. 6 Lento 8. 7 Largo 9.Terremoto: Presto E Con Tutta La Forza 邦題「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。18世紀から19世紀はじめにかけての作曲家ハイドンの管弦楽曲を弦楽四重奏団用にアレンジしたものとのことで、ハイドンらしく安定していて聴きやすい室内楽に仕上がっています。弦楽四重奏団で演奏した意義は私には分かりませんが、長調、短調ともに比較的ゆったりしていて、そこはかとない優しさがあり、聴きやすさがあります。 落ち着いて聴ける音楽です。(01年8月22日発売) |
Dezert Poems/Stephan Micus(All Instruments and Voice)(ECM 1757)(輸入盤) - Recorded 1997 - 2000. - 1. The Horses Of Nizami 2. Adela 3. Night 4. Mikhali's Dream 5. First Snow 6. Thirteen Eagles 7. Contessa Entellina 8. Shen Khar Venakhi 9. For Yuko (01/04/01)すでにステファン・ミカスのアルバムは何枚も出ていますが、ここでも多重録音による自作自演をしています。ジャズ度はなく、民族楽器が多いので地域不明の映画音楽を聴いているような印象。無国籍的なコーラスが流れている1曲目、民族楽器なのに西洋的なストリングスのカラーを持つ2曲目、沈黙の中から浮かびあがってくるような3曲目、カリンバの上をヴォーカルがさまよう4曲目、尺八のソロなのでかなりスペイシーで想像通りの曲調の5曲目、エキゾチックな香りが漂う6曲目、スペイシーで地の底から静かに響くようなヴォイスのみの7曲目、これのみトラディショナルで厳かに響く8曲目。幻想的で静かなサウンドが支配する9曲目は、邦楽の香りもちらほらと見え隠れしています。 |
Not For Nothin'/Dave Holland(B) Quintet(ECM 1758) - Recorded September 21-23, 2000. Chris Potter(Ss, As, Ts), Robin Eubanks(Tb, Per), Steve Nelson(Vib. Marimba), Billy Kilson(Ds) - 1. Global Citizen 2. For All You Are 3. Lost And Found 4. Shifting Sands 5. Billows Of Rhythm 6. What Goes Around 7. Go Fly A Kite 8. Not For Nothin' 9. Cosmosis 同じメンバーでの2枚目。全曲デイヴ・ホランドかメンバーのオリジナル。グループはまとまりがあるのですが、変拍子の曲も多く、相変わらずの鋭いサウンドも垣間見せます。いきなり1曲目が変拍子で、中間部がやや変化する11分台の曲。心地良いアンサンブルのゆったりしたバラードの2曲目、やはりアンサンブルが印象的な変拍子系の3曲目、哀愁漂う9拍子系の4曲目、一風変わったリズムのキメが心地よい5曲目、5+6拍子系が耳についてけっこうソロが盛り上がるドラマチックな13分台の6曲目、水彩画のようなバラードの7曲目、ビートが効いていて(これも変拍子系?)ブルースっぽいタイトル曲の8曲目、アンサンブルがカッコ良くてソロもスリリングな9曲目。やっぱり全体的にトンガリ系かな?(0� ��年8月22日発売)
どの車が浸食に影響を与えることができますか? |
1759 |
Easy Living/Enrico Rava(Tp)(ECM 1760) - Recorded June 2003. Gianluca Petrella(Tb), Stefano Bollani(P), Rosario Bonaccorso(B), Robert Gatto(Ds) - 1. Cromosomi 2. Drops 3. Sand 4. Easy Living 5. Algir Dalbughi 6. Blancasnow 7. Traveling Night 8. Hornette And The Drums Thing 9. Rain エンリコ・ラヴァの久しぶりのECMへの録音。哀愁が漂いまくるトランペットは相変わらず。4曲目の静かに切なくせまってくるスタンダードのタイトル曲以外は彼のオリジナル。ジャズというよりメロディ的な場面が多いですが、しっとり系なのにあまり甘くもならないところがミソ。1−3、6曲目あたりは、やはりECM的でもあるし彼流でもあるし、といった展開。ジャジーには流れずに、メロディの強度を保ちつつ、芯の部分はしっかりしているサウンド。マイナーですが、4ビートなジャズ感覚を持っている5曲目は聴いていて楽しい。8分の6拍子で浮遊感のあるテーマから盛り上がるこれまた硬派なジャズの7曲目、なぜかイタリアらしい明るさに満ちた8曲目、やはりメロディが美しい9曲目。3、8−9曲目のピアノのフ� ��ーズは個性的。(04年3月24日発売) |
Harald Bergmann/Scardanelli(ECM New Series 1761)(輸入盤) - Released 2004. Walter Schmidinger(Poem), Peter Schneider(P), Noel Lee(P), CHristian Ivaldi(P), Harald Bergmann(Conception and Montage)- 1. Ich Heisse Scaranelli 1 2. Der Fruhling.(Wenn Neu Das Licht...) 3. Der Name Ist Gefalscht 4. Vorgeschichte 5. An Zimmern. 6. Walzer 7. Zeugebnberichte 8. Das Angenehme Dieser Welt 9. Der Fruhling.(Der Mensch Vergisst Die Sorgen...) 10. Der Fruhling. (Die Sonne Kehrt Zu Neuen Freuden...) 11. Die Aussicht. (Der Off'ne Teg...) 12. Der Herbst. (Die Sagan, Die Der Erde...) 13. Der Winter (Wenn Sich Das Jahr Geandert...) 14. Der Winter (Wenn Sich Der Tag Des Jahres...) 15. Larghetto 16. Lieber Bellarmin! 17. Aber Dreifach Fuhlt' Ich Ihn 18. Besuch Christoph Schwab 19. Seine Unheimlich Langen Fingernagel 20. In Lieblicher Blaue 1 21. In Lieblicher Blaue 2 22. In Lieblicher Blaue 23. Seit Derer Nacht 24. Dr. Gmelins Sektionsbericht 25. Der Herbst. (Das Glanzen Der Natur...) 26. Liebste Mutter! 27. Die Aussicht. (Wenn In Die Ferne...) 28. Schlussszene 29. Lottes Todesbericht 30. Epilog (08/11/25)"Text und Musik aus dem Film von Harald Bergmann"の記述があるように、映画の会話と音楽を抜粋してアルバムにしたもののようです。CDの全編に会話が入っていて、そのバックにピアノや弦楽器の演奏が流れているという、ECMの映画のドキュメンタリー的な内容のアルバム。ドイツ語なので内容は聞き取れませんが、ブックレットの白黒の写真は、渋くて地味そうな、ECM好みの映画のようです。かなりマニアックかも。 |
Xieri/Anders Jormin(B)(ECM 1762)(輸入盤) - Recorded December 17, 1999 and October 2, 2000. Robin Rydqvist(Tp, Flh), Krister Peterson(French Horn), Lars-Goran Carlsson(Tb), Niclas Rydh(Btb) - 1. Choral 2. Giv Mig Ej Glans-Hymn 433 3. I Denna Ljiva Sommartid-Hymn 200 4. Gracias A La Vida 5. Idas Sommarvisa 6. Xieri 7. Decimas 8. Och Kanske Ar Det Natt 9. Sul Tasto 10. Tenk 11. Sonett Till Cornelis 12. Romance-distance 13. Scents 14. Fragancia 15. Q 16. War Orphans 17. Choral (02/01/03)アンダース・ヨーミンのベース・ソロの曲と、彼の作曲によるブラスのクァルテットでの録音(1、6、9、12、15、17曲目)の、2種類の録音があります。ブラス・クァルテットの方は1−2分程度の短い曲ばかり。落ち着いていて、やや不思議な浮遊感覚。タイトル曲の6曲目もブラス・クァルテットで、短い曲。ベース・ソロの曲は、他人の作曲が多いです。ただ、知っている作曲家は16曲目のオーネット・コールマンだけだったので、オリジナルとの境界線は、はっきり言って分かりませんでした。技巧をやたらにひけらかすことなく、淡々とメロディアスに進んでいきます。特に北欧の色彩はなく、やや地味かなという印象。それでも味わいは全体的に寒色系か。14曲目は牧歌的 な印象です。 |
Svete Tikhiy/Alexander Knaifel(ECM New Series 1763)(輸入盤) - Recorded 1994/95, and October 2000. Oreg Malov(P), Keller Quartett - Andras Keller(Vln), Janos Pilz(Vln), Zoltan Gal(Viola), Judit Szabo(Cello), Tatiana Melentieva(Soprano), Andrei Siegle(Sampler) - In Air Clear And Unseen - 1. In Some Exhausted Reverie 2. An Autumn Evening 3. In Air Clear And Unseen Svete Tikhiy(O Gladsome Light) - 4. Ringing Of The Church Bells 5. The Song Of The Most Holy Theotokos 6. Svete Tikhiy(O Gladsome Light) (02/02/23)'90年代にロシアの作曲家Alexander Knaifelによって作曲された2つの曲。前半はただひたすら静かにやさしく奏でられるスペイシーなピアノの音の連なり(1曲目)、癒されるように流れていく弦楽四重奏のサウンド(2曲目)、そして静かな状況はそのままの両者の交歓(3曲目)。後半は時にエキゾチックな、時に落ち着いたソプラノのヴォイスと、サンプラリングによるエコーの効いた幻想的な世界へのいざない。 |
The Source And Different Cikadas/Trygve Seim(Ts, Ss, Cl), Oyvind Braekke(Tb), Per Oddvar Johansen(Ds)(ECM 1764)(輸入盤) - Recorded November 2000. Finn Guttormsen(B), Odd Hannisdal(Vln), Henrik Hannisdal(Vln), Marek Konstantynowicz(Viola), Morten Hannisdal(Cello), Frode Haltli(Accordion, Btb), Arve Henriksen(Tp), Christian Wallumrod(P) - 1. Organismus Vitalis 2. Mmball 3. Funebre 4. Deluxe 5. Bhavana 6. Saltpastill 7. Flipper 8. Plukk 9. Obecni Dum 10. Suppressions 11. Number Eleven 12. Fort-Jazz 13. Sen Kjellertango 14. Uten Forbindelse 15. Tutti Free (02/08/10)大半の曲は3人からのオリジナル。曲によって編成は違いますが、管楽器に弦楽四重奏団が入ったり、ドラムス、アコーディオン、ピアノが加わったりという編成。前半は静寂の中からサウンドが入りこんできてメロディがブレンドされていくような曲が多く、そういう曲はクラシックや現代音楽に近いものを感じます。また別な面としてジャズ的なアプローチもあって、そういう曲は後半の曲に多く、自由度も高めです。4曲目はリズミックにジャズとしての語法で語っています。8、10−15曲目あたりもそういう意味ではかなりジャズ的。14曲目は特に躍動感あり。ただし、やはり彼ら流のやや独特な雰囲気のジャズですが。11、15曲目はクレジットからするとメンバーのフリー・インプロヴィゼーショ� �。 |
Morimur/J.S. Bach(ECM New Series 1765) - Recorded September 2000. The Hilliard Ensemble(Vo), Christoph Poppen(Baroque Vln) - Partita D-moll BWV 1004 Fur Violine Solo, Chorale - 1. Auf Meinen Lieben Gott 2. Den Tod... 3. Alemanda 4. Christ Lag In Todesbanden 5. Corrente 6. Den Tod Niemand Zwingen Kunnt 7. Sarabanda 8. Wo Soll Ich Fliehen Hin 9. Giga 10. Den Tod... 11. Ciaccona 12. Christ Lag In Todesbanden 13. Dein Will Gescheh' 14. Befiehl De Deine Wege 15. Jesu Meine Freude 16. Auf Meinen Lieben Gott 17. Jesu Deine Passion 18. In Meines Herzens Grunde 19. Nun Lob', Mein Seel', Den Herren 20. Den Tod... 21. Ciaccona 22. Den Tod... 「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV1004」を中心とした曲。新しい仮説に基づいた夢想的なアレンジによる新録音の曲もあるらしいのですが、私には 原曲を聴いていないため、よく分かりません。ヒリヤード・アンサンブルとクリストフ・ポッペンの共演が2曲(1、21曲目)で、あとはそれぞれの録音。いずれも荘厳な雰囲気と哀愁をたたえつつ、じっくりと聴かせてくれます。やはりバッハらしいサウンド。(01年11月21日発売) |
April/Susanne Abbuehl(Vo)(ECM 1766) - Recorded November 2000. Wolfert Brederode(P, Harmonium, Melodica), Christof May(Cl, Bcl), Samuel Rohrer(Ds, Per) - 1. Yes Is A Pleasant Country: 2. Ida Lupino 3. Closer 4. All I Need 5. A.I.R. (All India Radio) 6. Seven - Somewhere I Have Never Travelled, Gladly Beyond 7. Skies May Be Blue; Yes 8. 'Round Midnight 9. Maggie And Milly And Molly And May 10. Since Feeling Is First 11. Mane Na スイスのヴォーカリスト。ECMにしては珍しいヴォーカルのアルバム。でもECMらしいサウンドなので、ジャズの、というとちょっとニュアンスが違う気も。オリジナルや、他者の曲を取り上げ、それに彼女自身が詞を書いたり、E.E.カミングス(詩人)の詞を組み合わせて歌ったりしています。6曲目は曲をバックに詞を朗読。8曲目の「ラウンド・ミッドナイト」はスペイシーな進行。また、カーラ・ブレイの曲が比較的多く(4曲)取り上げられていて、そのメロディが印象的。やや温度感は低いながらも、スペイシーな演奏にマッチした声で淡々と歌われていきます。7曲目はいかにもヨーロッパらしい民族的な雰囲気のオリジナル。さらにインド・アジア方面に飛んだような11曲目。やっぱりECMファン向けかも。(02年3月 21日発売) |
Giya Kancheli/In I'istesso Tempo(ECM New Series 1767)(輸入盤) - Recorded June 1999, December 2000 and July 2003. Gidon Kremer(Vln), Oleg Maisenberg(P), Kremerata Baltica, The Bridge Ensemble: Mikhail Schmidt(Vln), Helen Callus(Vln), David Tonkonougui(Cello), Karen Sigers(P) - 1. Time... And Again 2. V & V 3. Piano Quartet In I'istesso Tempo (03/03/15)Giya Kancheliは20世紀グルジアの作曲家。3曲ともに編成録音年月が違うのも珍しいかも。ちょっと重いかなという感じ。1曲目はピアノとヴァイオリンで、蒼い荘厳な世界をスペイシー(というよりも静寂の中に音が出てくる)にあらわしている25分間の演奏。ヴァイオリンとストリング・オーケストラの演奏でサウンドの雰囲気は1曲目と似た感じの2曲目、静寂の中に時々光を見るような、ピアノを含む弦楽クァルテットの3曲目。
ケープコッド内の任意の毒蛇があります |
At Home/Misha Alperin(P)(ECM 1768)(輸入盤) - Recorded February 1998. - 1. At Home 2. Emptiness 3. Nostalgia 4. Seconds 5. Nightfall 6. Halling 7. Light 8. Game 9. Shadows 10. 10th Of February 11. The Wind 12. Njet (02/01/04)ソロ・ピアノでのアルバムで、全曲ミシャ・アルペリンのオリジナル。アルバム全体を通しても40分弱で、その中に12曲が詰まっていて、比較的小品が多い。しかもそのピアノは、派手に舞うことなく、空間を生かして慈しむように奏でられています。哀愁をたたえる音、空間の中からひとつひとつ掴み取ってくる音など、その音の連なりがささやかなドラマを生み出すように発せられていきます。1、3曲目のような哀愁路線があるかと思えば、4曲目のようなソフトにアバンギャルドっぽくユーモアを交える曲もあります。5曲目もその何気ない空間から緊張感を感じます。テンポのつかめる部分は少ないですが、6、8曲目あたりはクラシック的なカッチリしたピアノの印象。ヒーリング系と考えればけっこ� �硬派か。 |
Night/Misha Alperin(P)(ECM 1769)(輸入盤) - Recorded April 4, 1998. Anja Lecher(Cello), Hans-Kristian Kjos Sorensen(Per, Marimba, Voice) - 1. Tuesday 2. Tango 3. Adagio 4. Second Game 5. Dark Drops 6. Night 7. Heavy Hour 8. Far, Far... (02/08/10)ライヴ。全曲ミシャ・アルペリンの作曲。繊細な演奏のうえに、ベースでなくてチェロを起用している事もあって、独特な雰囲気のサウンドを聴くことができます。確かにインプロヴィゼーションだとは思いますが、静か。静けさの中からピアノとチェロの語りかけが浮かび上がってくるような1曲目、これまた繊細で音数が少ない内向的なタンゴの2曲目、哀愁の漂うしっとりしたメロディでゆったりと進んでいく3曲目、マリンバではじまり、徐々に変化していきドラマチックに展開する4曲目、淡々と研ぎ澄まされたフレーズが、ゆっくり発せられる5曲目、スペイシーなフレーズ自体が闇の深遠さを表わしているような6曲目、太鼓の音と静けさの対比が印象的な7曲目、静かにメロディが流れていくような8� �目。 |
Cat 'n' Mouse/John Abercrombie(G)(ECM 1770) - Recorded December, 2000. Mark Feldman(Vln), Joey Baron(Ds), Marc Johnson(B) - 1. A Nice Idea 2. Convolution 3. String Thing 4. Soundtrack 5. Third Stream Samba 6. On The Loose 7. Stop And Go 8. Show Of Hands スゴいメンバー。変則的なクァルテットですが、聴き手を選びながらもレベルの高い演奏です。5、8曲目は全員のフリー・インプロヴィゼーションで他はアバークロンビーのオリジナル。空間の中でそこはかとない哀愁が漂っていく1曲目、ヴァイオリンとギターのアグレッシヴなやり取りの後にギターが活躍して盛り上がる2曲目、しっとりとしたメロディに思わず聴き込んでしまう3曲目、ベースのボンボンという上をゆったりと動きまわるメロディがなるほど「サウンドトラック」らしい浮遊感のある4曲目、タイトルと違ってサンバのリズムはなく、事実上は統制のとれたフリーの5曲目、ECM流のタイトなサウンドの6曲目、ノリの良い4ビートの部分と、ソロでの表現の部分がある7曲目、丁丁発止のインプロヴィゼーショ� ��が鋭い8曲目。(02年3月21日発売) |
Der Bote - Elegies For Piano/Alexei Lubimov(P)(ECM New Series 1771) - Recorded December 2000. - 1. Fantasie Fur Klavier Fis-moll/Carl Philipp Emanuel Bach 2. In A Landscape/John Cage 3. Nostalgia/Tigran Mansurian 4. Abschied/Franz Liszt 5. Nocturne F-moll "La Separation"/Michael Glinka 6. Prelude Cis-moll Op.45/Frederic Chopin 7. Elegie/Valentin Silvestrov 8. Elegie/Claude Debussy 9. Vier Klagelieder Op.9a, Nr.1/Bela Bartok 10. Der Borte For Larysa Bondarenko/Valentin Silvestrov 「エレジー」というタイトルの曲が2曲あり、いろいろな作曲家の小品が全10曲、哀歌集とのこと。曲は18世紀から20世紀まで様々な年代のものがありますが、不思議にも、通して聴くと自然な感じ。クラシックのピアノ作品ですが、その曲の感触から静かな癒しの要素もあります。現代に求められているようなサウンドで、面と向かって聴かなくても良い雰囲気でもあります。でも真剣に聴くと、重い部分も少しあったりします。(02年9月25日発売) |
Song Of Debussy And Mozart/Julianne Banse(Soprano)/Andres Schiff(P)(ECM New Series 1772) - Recorded January 2001. - Claude Debussy - 1. Beau Soir 2. Clair De Lune 3. Pierrot 4. Apparition 5. Pantmime Fetes Galantes 1er Livre 6. En sourdine 7. Fantoches 8. Clair De Lune Wolfgang Amadeus Mozart 9. Dans Un Bois Solitaire KV308 10. Oiseaux, Si Tous Les Ans KV307 11. Warnung KV433 12. Der Zauberer KV472 13. Das Veilchen KV476 Claude Debussy Ariettes Oubliees 14. C'est L'extase Langoureuse 15. Il Pleure Dans Mon Coeur 16. L'ombre des Arbres 17. Chevaux De Bois 18. Green 19. Spleen Wolfgang Amadeus Mozart 20. Sehnsucht Nach Dem Fruhlinge KV596 21. Als Luise Die Briefe Ihres Untreuen Liebhabers Verbrannte KV520 22. Abendempfindung KV523 邦題「ドビュッシー&モーツァルト歌曲集」。ソプラノ歌手とピアノでの演奏で、ドビュッシー(19−20世紀)、モーツァルト(18世紀)、ドビュッシー、モーツァルトの順番で、短めの曲を22曲も演奏しています。2人の作曲家の時代は違いますが、うまく同居しているようにも思えます。個人的には分かりやすい和声とメロディのモーツァルトの曲の方が好み。かと言ってドビュッシーの色彩感豊かな歌も捨てがたいかも。(03年5月21日発売) |
Diplipito/Giya Kancheli(ECM New Series 1773)(輸入盤) - Recorded January 2001. Thomas Demenga(Cello), Derek Lee Ragin(Countertenor), Dennis Russell Davis(P, Cond), Stuttgarter Kammerorchester - 1. Diplipito 2. Valse Boston (04/08/08)Giya Kancheliは20世紀グルジアの作曲家。1曲目がチェロ、カウンターテナー、ピアノとオーケストラ、2曲目がピアノとオーケストラの作品。 やはりゆったりとした荘厳なイメージでせまってきて、静かな場面と大きいサウンドの場面の差が大きい感じ。どんなアプローチになっても濃い青色の雰囲気が、彼の曲にはあります。1曲目のカウンターテナーとチェロが幽玄な感じを醸し出しています。2曲目も冷たさと音の大小が印象的。 |
Ricercar/Bach/Webern(ECM New Series 1774) - Recorded January 2001. The Hilliard Ensemble: Monika mauch(Soprano), David James(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Gordon james(Baritone), Munchener Kammerorchester, Christoph Poppen(Cond) - Johann Sebastian Bach 1. Fuga (Ricercata) A 6 Voci Anton Webern 2. String Quartet Johann Sebastian Bach, Cantata No. 4 "Christ Lag In Todesbanden" BWV4 4. Sinfonia-Versus 1: Coro 5. Versus 2: Duetto 5. Versus 3: Aria 6. Versus 4: Coro 7. Versus 5: Aria 8. Versus 6: Duetto-Versus 7: Choral Anton Werbern Five Movements For String Quartet Op.5 9. 1 Heftig Bewegt 10. 2 Sehr Langsam 11. 3 Sehr Lebhaft 12. 4 Sehr Langsam 13. 5 In Zarter bewegung Johann Sebastian Bach 14. Fuga(Recercata) A 6 Voci 18世紀のバッハと、20世紀のオーストリアの作曲家ヴェーベルンの曲の組み合わせ。特にタイトル曲のバッハの「リチェルカーレ」は2ヴァージョンありますが、どちらもヴェーベルンの編曲とのこと。ここが接点らしいです。バッハらしい曲と、現代音楽の響きを持つ曲との取り合わせ。両者の感触は、ちょっと違います。3−8曲目の声楽アンサンブル編曲の録音は世界初とのことですが、やはりバッハの曲として聴けてしまいます。(03年5月21日発売) |
Sofia Gubaidulina(ECM New Series 1775)(輸入盤) - Recorded January 2001. Elsbeth Moser(Bajan), Boris Pergamenschikow(Cello), Munchener Kammerorchester, Christoph Poppen(Cond) - 1-7. Sieben Worte 8-17. Zehn Pralidien 18. De Profundis (04/01/03)Sofia Gubaidulinaはロシアの現代音楽家。ここでは1−7曲目と18曲目にBajanというバンドネオンに近い楽器を使用しているのが特徴ですが、民族音楽的な感じはほとんどなく、やはり難解な現代音楽というイメージが強いです。1−7曲目は全員の参加で大きな、そして複雑な色合いの世界を見せてくれます。8−17曲目はチェロのソロ、18曲目はBajanのソロ。ソロでもいかにも現代的な印象は変わりません。 |
Ieggiero, Pesante/Valentin Silvestrov(P)(ECM New Series 1776)(輸入盤) - Recorded January 2001. Silke Avenhaus(P), Rosamunde Quartett: Andreas Reiner(Vln), Simon Fordham(Vln), Helmut Nicolai(Viola), Anja Lechner(Cello), Maacha Deubner(Soprano) - 1. Sonata For Violoncello And Piano 2. String Quartet No.1 3-5. Three Postludes 6. Hymn 2001 (04/01/03)Valentin Silvestrovは20世紀ウクライナのキエフ出身の現代音楽家。チェロとピアノのデュオ、ストリング・クァルテットの曲やソプラノの合唱、ヴァイオリン・ソロなど、曲により、様々なフォーマットでの演奏。 やはり現代音楽のサウンドですが、情景が浮かび上がってくるような感じ。曲や場面によってはハッとするような美しい旋律が出てくることも。ラストには作曲家自身の演奏でソロ・ピアノが奏でられています。 |
What Goes Around/Dave Holland(B) Big Band(ECM 1777) - Recorded January 2001. Antonio Hart(As, Fl), Mark Gross(As), Chris Potter(Ts), Gary Smulyan(Bs), Robin Eubanks(Ts), Andre Hayward(Tb), Josh Roseman(Tb), Earl Gardner(Tp, Flh), Alex Sipiagin(Tp, Flh), Duane Eubanks(Tp, Flh), Steve Nelson(Vib), Billy Kilson(Ds) - 1. Triple Dance 2. Blues For C.M. 3. The Razor's Edge 4. What Goes Around 5. Upswing 6. First Snow 7. Shadow Dance 全曲デイヴ・ホランドのオリジナル。過去のアルバムの再演曲が多いです。アヴァンギャルド的にも聞こえる変拍子の曲もありますが、そのビッグバンドのアレンジはオーソドックスですが華やかな印象。飽きさせません。スピーディーに流れるように進んで行く変拍子の1曲目からそのサウンドは厚く、楽しい。オーソドックスなジャズのブルースという感じの2曲目、アップテンポでたたみ込むように進行していく3曲目、しっとり感からドラマチックに盛り上がっていく変拍子系の17分台の4曲目、ノリの良いジャズの演奏が聴ける、唯一の新曲の5曲目、厳かな雰囲気で漂っていくホーンサウンドも重層的で美しい11分台の6曲目、ベースソロからはじまってテンポも自在でドラマチックに展開していく14分台の7曲目。� ��02年10月23日発売)
"ゾウのどこに住んでいますか? " |
Valentin Silvestrov/Requiem For Larissa(ECM New Series 1778)(輸入盤) - Recorded 2001. National Choir Of Ukraine "Dumka", Yevhen Savchuk(Choirmaster), National Symphony Orchestra Of Ukraine, Valodymyr Sirenko(Cond) - 1. Largo 2. Adagio-Moderato-Allegro 3. Largo-Allegro Moderato 4. Largo 5. Andante-Moderato 6. Largo 7. Allegro Moderato (04/05/05)Valentin Silvestrovは20世紀ウクライナの現代音楽家。'97−99年にこの曲は作曲され、亡くなった妻に捧げられた曲だとのことです。現代的な響きを持つ壮大な印象を受ける曲ながらも、レクイエムらしい荘厳さ、追悼の意をこめた深い黒っぽい色合いがあらわれているようです。曲のタイトルは速さをあらわす単語の表記ですが、その中に物語性が隠されているような気も。静かでしっとりとした場面もやや重みを感じます。 |
Eislermaterial/Heiner Gobbels(ECM New Series 1779)(輸入盤) - Recorded October 1998. Ensemble Modern, Josef Berbichler(Vo) - 1. Anmut Sparet Nicht Noch Noch Muhe 2. Allegro Assai - Aus: Kleine Sinfonie/Moment Musical 3. Andante - Aus: Suite Fur Septett Nr. 1 4. Und Ich Werde Nicht Mehr Sehen 5-8. Vier Wiegenlieder Fur Aebeitermutter 9. Horstuck 1 ("Einen Moment, Gnadige Frau...") 10. Ballade Von Der haltbaren Graugans 11. Mutter Beimlein 12. Vom Sprengen Des Gartens 13. Ballade Vom Zerrissenen Rock 14. Horatios Monolog/Bericht Vom 1. Mai 15. Horstuck 2("Ich Mochte Ihnen Einen Vorschlag Machen...") 16. Kleine Passacaglia - Aus: Funf Orchesterstucke 17. Finale: Improvisation - Aus: Funf Orchesterstucke 18. Uber Den Selbsmord 19. Kreigslied "Grossvater Stoffel" 20. "Die Fabriken" - Aus: Orchestersuite Nr. 3/Streichquartett - Fragment 21. Und Endlich Stirbt Die Sehnsucht Doch (03/02/22)Hanns Eilserという人の曲を題材にしたアルバム。インストルメンタルの曲もありますが、基本的にはオーケストラをバックにした男性ヴォーカル(オペラとは違う)の曲が多く、9曲目、15曲目は「オーディオ・ドラマ」という会話のみの録音。クラシックだけでなくて、ジャズや古い時代の哀愁を帯びたポピュラー音楽の要素も。10、13、20曲目のように、フリージャズのようなフリーキーな場面も。12曲目もジャズと言えばジャズ?。 |
Inside Out/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds)(ECM 1780) - Recorded July 26 and 28, 2000. - 1. From The Body 2. Inside Out 3. 341 Free Fade 4. Riot 5. When I Fall In Love トリオのロンドンでのライヴ録音。全5曲中スタンダードは最後の1曲のみ。フリー・インプロヴィゼーションとはいってもけっこう聴きやすいはずなのですが、今回は曲によって(3−4曲目)は冒険的。1曲目(21分)は何となくブルースを連想させるような出だしから、中盤でジャック・ディジョネットのマレットさばきが見事な世界に入っていき、後半哀愁漂う叙情的な情景が現れます。2曲目(21分)のタイトル曲は出だしは複雑なメロディ(と言うべきか)が噴出。そして、中盤以降徐々に盛り上がってゴスペルタッチが延々続きます。3曲目(19分)では彼ららしいマイナーの一発モノからフリーへの展開。そして、豪快でノリの良いインプロヴィゼーションの4曲目、しっとりとメロディアスに歌い上げるバラー� ��の5曲目へと続きます。(01年9月21日発売) |
Odradek/Gidon Lewnsohn(ECM New Series 1781)(輸入盤) - Recorded July 1997 and February 2001. Alexander Lonquich(P), Auryn Quartett - Matthias Lingenfelder(Vln), Jens Oppermann(Vln), Stewart Eaton(Viola), Andreas Arndt(Cello), Ora Rotem Nelken(P) - 1-5. Piano Quintet 6. Prelude For Piano 7-23. Odarek Quartet 24. Postlude for Piano (03/02/23)現代音楽家のGideon Lewnsohnのピアノと弦楽四重奏のための作品(1−5曲目)。やはり現代音楽家らしく、複雑かつ硬質な色合いのメロディとハーモニーで迫ってきて、難しめかつ思索的、ややドラマチックな印象。6、24曲目はピアノでのスペイシーなソロの曲で、それぞれ違うピアニストによるヴァージョン違い。7−23曲目の弦楽四重奏でのタイトル曲は、17の短めな断片の曲から成り立っています。こちらも思索的。 |
Toshio Hosokawa/J.S. Bach/Isang Yun/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1782/83) - Recorded July 1985, December 1998 and November 2000. Asako Urushihara(Vln), Teodoro Anzellotti(Accordion), Aurele Nicolet(Fl), Heinz Holliger(Oboe), Hansheinz Schneeberger(Vln), Thomas Larcher(P) - Toshio Hosokawa 1. In Die Tiefe Der Zeit 2. Dur Fur Violine Und Violoncello 3. Winter Bird J.S. Bach 5-9. Suite Nr.5 IN C-moll Fur Violoncello Solo(BWV 1011) 10-15. Suite Nr.6 In D-dur Fur Violoncello Solo(BWV 1012) Isang Yun 16. Gasa 17. Escape 1 18. Images 現代音楽家の細川俊夫、イサン・ユンの作品と、バッハの無伴奏チェロ組曲の作品2つとを組み合わせたCD2枚組のアルバム。前者は現代的な、内省的な複雑な曲想を持った曲で、楽器編成もソロ、デュオ、もっと大勢の人の演奏と、曲によってさまざまです。バッハの曲はやはりバッハらしい素直で深みのある印象ですが、両者のカップリングでアルバムのやりたいことが浮かび上がってくるような気がします。(02年9月25日発売) |
Hyperion with Higgins/Charles Lloyd(Ts)(ECM 1784) - Recorded December 1999. Billy Higgins(Ds, Per), John Abercrombie(G), Larry Grenadier(B), Brad Mehldau(P) - 1. Dancing Waters, Big Sur To Bahia 2. Bharati 3. Secret Life Of The Forbidden City 4. Miss Jessye 5. Hyperion With Higgins 6. Darkness On The Delta Suite 7. Dervish On The Glory B 8. The Caravan Moves On 前作「ザ・ウォーター・イズ・ワイド」と同じ時の録音で、その後亡くなったビリー・ヒギンズに捧げられたアルバム。全曲チャールス・ロイドのオリジナル。1曲目はサブタイトルに(フォー・ジルベルト・アンド・カエターノ)とありますが、ボッサ色というよりはしっとり感のある哀愁路線かも。サックスやピアノが心地良いゆったりめのリズムの上を舞う2曲目、テーマ部はともかく、穏やかながら4ビートが基調のジャズを演奏している3曲目、3連系の4ビートの部分もある4曲目、ECMでは珍しく熱い系統のジャズの5曲目、ドラマチックに展開する12分台の組曲の6曲目、陽気なテーマとアドリブの7曲目、ドラムスのタムタムが印象的な8曲目。前作よりは元気なサウンドで、やはりヒギンズが目立 っているようです。(01年8月22日発売) |
Skirting The River Road/Robin Williamson(Vo, Harp, G, Whistles)(ECM 1785)(輸入盤) - Recorded March and April 2001. Mat mameri(Viola, Vln), Paul Dunmall(Ts, Ss, Cl, Border Pipes, Ocarina, Maxeno), Ale Moller(Mandola, Lute, Hammered Dulcimer, Shawn, Clarino, Drone Fl, Natural Fl, Vib), Mivck Hutton(B) - 1. 1. The Morning Watch/A Song Of Joys 2. Here To Burn 3. The Four Points Are Thus Beheld 4. Infant Joy 5. Dalliance Of Eagles 6. Abstinence Sows Sand 7. The Journey 8. The Terrible Doubt/The Price Of Experience 9. West From California's Shores 10. Shepherd's Tune 11. The Map With No North 12. The Spider 13. The Fly 14. Crossing Brooklyn Ferry 15. The World Of Light (03/03/06)ECMでは珍しく、フォーク・シンガー(と思う)のヴォーカルアルバムなのですが、そのサウンドやアレンジはECMらしく幻想的、神秘的、かつエキゾチックなイメージの曲が多いです。曲によってマット・マネリやアレ・メッレルが参加しているので、そのあたりの影響かも。曲はロビン・ウィリアムソン単独での作曲か 参加メンバーの共作のものがほとんどで、ラストの曲はトラディショナル。2、9曲目あたりはカントリーの雰囲気を漂わせ、この辺が彼の地での表現なのでは、と思わせます。1曲目後半や3 、11曲目のように音楽をバックに語りの入る曲も。淡々とした語り口と、無国籍的なワールドのサウンドが印象的。 14曲目は何と16分台の大作ですが、やはり物語を音楽をバックに語っている、ドラマ性のある曲。 |
Solo In Mondsee/Paul Bley(P)(ECM 1786)(輸入盤) - Recorded April 2001. - 1-10. 1-10 (07/06/18)彼のこのレーベルならではの音数の少なさや硬質な響きは少し影をひそめ、音数の少ない部分もありながら饒舌な部分も目立ちます。ある程度変化にも富んでいます。よりメロディアスに、まるで既成の曲を演奏しているかのような聴きやすいサウンドの場面は前半に多いです。もちろんフリーのアプローチもありますけれど。それほど過激でないですが、時に緊張感をもたらすような、現代音楽的なフレーズも。タイトルからして完全にフリー・インプロヴィゼーションのようですが、少しは聴きやすいアルバムに仕上がっているとは思います。逆にここがプロデュースとの相性の関係で、録音から発売まで長くかかってしまったのかもしれませんが。即興の部分は彼ならではで、ポール・ブレイはやっぱりポール・� �レイです。 (07年6月20日発売) |
In Touch/Yves Robert(Tb)(ECM 1787)(輸入盤) - Recorded March 2001. Vincent Courtois(Cello), Cyril Atef(Ds) - 1. In Touch 2. Let's Lay Down 3. La Tendresse 4. In Touch Var. 1 5. L'air D'y Toucher 6. Basculement Du Desir 7. L'attente Reste 8. In Touch Var. 2 (03/03/07)2曲目のみドラムスCyril Atefの作曲で、他はYves Robertのオリジナル。そして、静かでインタールード的な小品(1、4、7−8曲目)と、通常あるいは比較的眺めの曲の組み合わせ。特異な編成のせいか、やはりスペイシーでヨーロッパの暗さをあわせ持ったような 曲が多め。2曲目は薄暗いながらも中盤戦はややリズミカルでメロディアスな展開。16分台の いくつかの曲が組み合わさったような3曲目は、インプロヴィゼーションとアンサンブルが、時に静かに、ときに三位一体となって進んでいきます。一見バラバラのフレーズを奏でるようでいて、ややドラマ性のあるインプロヴィゼーションが展開される5曲目、前半は闇の奥底から音が発せられるようで、後半徐々に盛り上がっていく6曲目。
|
Soul Of Things/Tomasz Stanko(Tp)(ECM 1788) - Recorded August 2001. Marcin Wasilewski(P), Slawomir Kurkiewicz(B), Michal Miskiewicz(Ds) - 1. 1 2. 2 3. 3 4. 4 5. 5 6. 6 7. 7 8. 8 9. 9 10. 10 11. 11 12. 12 13. 13 全曲トーマス・スタンコのオリジナル。曲名も1−13と番号のみなので、全編フリー・インプロヴィゼーションかと思っていたら、スローでスペイシーながらも叙情的で哀愁漂う曲調の曲が多いです。それにトランペットがまた哀愁があって、何を吹いても彼の路線になります。1曲目を聴いただけで、彼の世界にハマッていく感じ。2曲目あたりはオーソドックスな4ビートにも多少近寄って色気を見せています。3、10曲目はテンポも速めで、このレーベルでは珍しく、これぞジャズといった4ビート路線に。5曲目もややジャズ寄り(?)。ただ、やっぱり温度感が低いながらも味わいのあるスローの曲が多いです。不思議と色調は統一された感じなので、通しで 全体の流れを聴くアルバムなのかな、と思います。(02年6月21日発売) |
Schwankungen Am Rand/Helmut Lachenmann(ECM New Series 1789)(輸入盤) - Recorded November 1994 and November 1998. Peter Eotvos(Director), Ensemble Modern Orchestra - 1. Schwankungen Am Rand 2. Mouvement (-Vor Der Erstarrung) 3. "...Zwei Gefuhle...", Musik Mit Leonardo (03/02/28)Helmut Lachenmann作の現代音楽で、かなり前衛的な音を発しています。オーケストラからはメロディらしいメロディが出てこず、どうやって音を出しているのか、効果音的な音の連続。タイトル曲は「変動(不安定)の限界」とでも訳すのでしょうか、本当にそんな感じ。やはり不安定な音の連続で、難解とはいえスリリング。ただ、静かな場面が多いです。2曲目は後半盛り上がり型で、3曲目はヴォイスも絡みます。 |
Metamusik/Postludium/Valentin Silvestrov(ECM New Series 1790) - Recorded April, 2001. Alexei Lubimov(P), Radio Symphonieorchester Wien, Dennis Russell Davies(Cond) - 1. Metamusik (Symphony For Piano And Orchestra) 2. Postludium (Symphonic Poem For Piano And Orchestra) ヴァレンティン・シルヴェストロフは20世紀のウクライナの作曲家。'92年作曲の交響曲と'84年作曲の交響詩の演奏。1曲目の交響曲は初録音とのことです。やはり現代音楽的に、難解とはいかないまでも聴いていて不安感のあるハーモニー、旋律が続きますが、曲やピアノが叙情的に感じられる気もします。2曲目は前半のダイナミックレンジが広いです。 これも現代的ですが感触的には1曲目と同じような色調があります。(03年7月23日発売) |
Unam Ceylum/Heinrich Ignaz Franz Biber(ECM New Series 1791)(輸入盤) - Recorded May 2001. John Holloway(Vln), Aloysia Assenbaum(Org), Lars Ulrik Mortensen(Harpsichord) - 1. Sonata 3 F Major 2. Sonata 4 D Major 3. Sonata No.81 A Major 4. Sonata 6 C Minor 5. Sonata 7 G Major 6. Sonata No.84 E Major (03/02/23)17世紀のヴァイオリニストHeinrich Ignaz Franz Biberの作品。3曲目と6曲目は当時発表されなかったものらしいです。当時のバロック音楽というのか、メジャーの曲は柔らかでほのぼのとした、そして唯一マイナーな4曲目は哀愁が漂っている(とはいうもののメジャーな部分もありますが)、親しみやすいメロディの中に時々ドラマがある曲が多いです。オーソドックスで聴きやすいアルバム かもしれません。 |
Le Pas Du Chat Noir/Anouar Brahem(Oud)(ECM 1792) - Recorded July 2002. Francois Couturier(P), Jean-Louis Matinier(Accordion) - 1. Le Pas Du Chat Noir 2. De Tout Ton Coeur 3. Leila Au Pays Du Carrousel 4. Pique-Nique A Nagpur 5. C'est Ailleurs 6. Toi Qui Sait 7. L'arbre Qui Voit 8. Un Point Bleu 9. Les Ailes Du Bourak 10. Rue Du Depart 11. Leila Au Pays Du Carrousel, Var. 12. Deja La Nuit 邦題「黒猫の歩み」。全曲アヌアル・ブラヒムの作曲。チュニジアのウード(ギターに似たような楽器)の、どことなくアラビックでエキゾチックな香りのサウンドと、ピアノとアコーディオンの哀愁漂うフレンチ音楽のエッセンスが融合して、不思議なせつないサウンドが形成されています。長調の曲もありますが、大半は短調で哀愁の影を落としているような曲。ジャズのフレーズが出てくるわけでもなく、スピーディーな曲があるわけでもなく、3人は淡々と自分たちの世界を奏でていて、それが心にせまって来る感じ。比較的安心して聴けます。曲によってはデュオだったりソロの演奏だったりします。いわゆるジャズからは遠ざかりますが、これはこれで個性的。少々聴く人を選ぶかも しれませんが、雰囲気的にはいいかも。(02年10月23日発売) |
Robert Schumann/Zehetmair Quartett(ECM New Series 1793) - Recorded August 2001. Zehetmair Quartett: Thomaz Zehetmair(Vln), Matthias Metzger(Vln), Ruth Killius'Viola), Francoise Groben(Cello) - 1-4. Streiquartett Nr. 1 In A-moll Op. 41-1 5-8. Streiquartett Nr. 3 In A-dur Op. 41-3 邦題「シューマン:弦楽四重奏曲第1番・第3番」。19世紀作曲家のシューマンの作品の中では、地味だと言われる弦楽四重奏曲にスポットを当てたアルバム。ここの演奏は情熱的で解釈が斬新なのだそうですが、そういう点はよく分かりません。なるほど「第1番」の4楽章や「第3番」の2楽章の盛り上がる部分などが、そういう雰囲気か?温度感はやや高めな気も。ドラマチックに展開していく風景が心地良く感じられます。(03年3月26日発売) |
Looking On Darkness/Frode Haltli(Accordion)(ECM New Series 1794)(輸入盤) - Recorded August 2001. Vertavo String Quartet - Oyvor Volle(Vln), Berit Cardas(Vln), Henninge Landaas(Viola), Bjorg Vaernes(Cello) - 1. Looking On Darkness/Bent Sorensen 2. Bombastic SonoSofisms/PerMagnus Lindborg 3. Gagaku Variations/Maja Solveig Kjelstrup Ratkje 4. Jeux D'anches/Magnus Lindberg 5. Lament/Asbjorn Schaathun (03/02/23)アコーディオン奏者のFrode HaltliはこのCDの録音当時でまだ20代後半。難解な現代音楽をアコーディオンで弾きこなしているという印象です。タイトル曲の1曲目も、とっつきにくそうな複雑なサウンドを持っていて、ソロでの演奏。他の曲もかなり難しそうで、しかも内省的。かなりな表現力だとは思います。3曲目のみストリング・クァルテットが加わりますが、23分台の日本の雅楽をヒントにした、やはり現代音楽的な演奏。 |
Orient & Occident/Arvo Part(ECM New Series 1795) - Recorded May 28-June 1, 2001. Swedish Radio Symphony Orchestra, Swedish Radio Choir, Tonu Kalijuste(Cond) - 1. Wallfahtslied/Pilgrim's Song 2. Orient & Occident 3-8. Como Cierva Sedienta 邦題「オリエント&オクシデント」。オーケストラの曲や、合唱団とオーケストラの曲が合計3曲。1曲目は荘厳な雰囲気もある「巡礼の歌」。2曲目のタイトル曲は、民族音楽的な部分ではなくて、音楽の思想的な部分で東西の巡り合わせが見られるような曲想で、やはり重く蒼い雰囲気。3曲目「水を求める鹿のように」は、やはり荘厳路線の哀愁も漂わせる雰囲気。 難解さはそれほどないですが、宗教色はここでもけっこう強めです。(02年11月6日発売) |
Invisible Nature/John Surman(Ss, Ts, Bcl, Synth) & Jack DeJohnette(Ds, Per, P)(ECM 1796) - Recorded November 2000. - 1. Mysterium 2. Rising Tide 3. Outback Spirits 4. Underground Movement 5. Ganges Grooves 6. Fair Trade 7. Song For World Forgiveness デュオでのライヴ録音。最後の曲のみジャック・ディジョネットの曲で、残りは2人の共作となっています。1曲目は淡々と進んでいく哀愁の漂う15分台の曲ですが、サックスとドラムスのデュオだけでなく、シンセサイザーやシンセ・ベースの音なども重ね合わされています。そして、けっこうハードで縦横無尽に2人で飛びまわっている2曲目、ドラムスも歌って2人でメロディを奏でていくような3曲目、デュオながらタイト(?)にタテノリを基調として進んでいく4曲目、エレクトリック・パーカッションがエキゾチックな響きを持つ5曲目、バリトンサックスとドラムスが爆発している6曲目、ディジョネットのピアノとバスクラリネットのデュオが美しい7曲目。その場のインプロヴィゼーションの曲もあれば、練られ� ��曲もあるような感じ。(02年3月21日発売) |
Sangam/Trygve Seim(Ts, Ss)(ECM 1797)(輸入盤) - Recorded October 2002 and March 2004. Havard Lund(Cl, Bcl), Nils Jansen(Bass S, Contrabass Cl), Arve Henriksen(Tp), Tone Reichelt(French Horn), Lars Andreas Haug(Tuba), Frode Haltli(Accordion), Morten Hannisdal(Cello), Per Oddvar Johansen(Ds), Oyvind Braekke(Tb), Helge Sunde(Tb), String Ensemble, Christian Eggen(Cond), Arve Furset(Rhythm Prog) - 1. Sangam 2. Dansante 3. Beginning And Ending 4-7. Himmelrand I Tidevand 8. Trio 9. Prayer (04/11/14)全曲Trygve Seimの作曲、やや大きめの編成で、4−7曲目の組曲はそれにストリング・セクションとトロンボーン、指揮者がつきます。ビッグ・バンド・ジャズというよりはクラシックの金管・木管のオーケストレーションを聴いているような雰囲気の曲が多いです。1曲目は静かにはじまり、まさにクラシック(現代音楽)との境を漂っているような感じ。12分台の2曲目はビートがやや出てきて、抑制気味ながらも立体的な動きのあるドラマチックなサウンドに。厳かでリズムのプログラミングが融合して自然に響く3曲目、やはり静かめのクラシックのオーケストラといった響きの大作の4−7曲目の組曲、ドラムスとホーン2本でスペイシーで静かに進んでいく8曲目、そのサウンドは、まさに「祈る人」のように感じる9曲目。
|
Morton Feldman/The Viola In My Life(ECM New Series 1798)(輸入盤) - Recorded August 2001. Marek Konstantynowicz(Viola), Chikada Ensemble(on 1-3): Kersti Wallden(Fl), Terje Lerstad(Cl), Bjorn Rabben(Per), Kenneth Karlsson(P, Celesta), Odd Hannisdal(Vln), Morten Hannisdal(Cello), Norwegian Radio Orchestra(on 4): Christian Eggen(Cond) - 1. The Viola In My Life 1 2. The Viola In My Life 2 3. The Viola In My Life 3 4. The Viola In My Life 4 (08/06/15)Morton Feldmanは20世紀アメリカ合衆国の作曲家。1−3曲目は比較的少数編成のアンサンブル、4曲目がオーケストラがバック。現代音楽らしく、静かながらもとっつきにくいヴィオラのメロディが流れていて、その背後にはパーカッションその他の楽器がインプロヴィゼーション的あるいは非イディオム的にまとわり着いているような曲調。4曲目は大編成になるのだけれども、基本的なサウンドは全体を通して同じイメージ。 |
In Due Tempi/Cikada String Quartet(ECM New Series 1799)(輸入盤) - Recorded August 2001. Cikada String Quartet: Jenrik Hannisdal(Vln), Odd Hannisdal(Vln), Marek Konstantynowicz(Viola), Morten Hannisdal(Cello) - 1. Kalija Saariaho: Nymphea 2-5. John Cage: String Quartet In Four Parts 6-7. Bruno Madnerna: Quartetto Per Archi In Due Tempi (05/08/04)Kalija Saariahoはフィンランドの、John Cageはアメリカの、Bruno Madnernaはイタリアの20世紀現代音楽家。ここではいかにも現代音楽という感じの演奏を繰り広げています。1曲目はやはりけっこう前衛的なアンサンブルで蒼系統のサウンド。2−5曲目はジョン・ケージ作なので覚悟していたら、あまり過激でもなく、ほのぼのとした場面もありました。6−7曲目のタイトル曲はややおっとりしていながらも現代音楽の香りが濃厚。
These are our most popular posts: epworld3の日記ページ全曲ピアニストの作曲によるものだが、ひねりの無い素直さが熱っぽい個々のソロを 引き出している。 ... 彼の生き様や人生を知っているからこそ感じる何かがある。 ... Ricard Roda(as) Francesc Burrull(vib) Tete Montoliu(p) Eduardo Gracia(b) Ramon Farran(ds) Rec.1958 ... イタリアの名手「エンリコ・イントラ」名前からすると、 いかにも軽いカクテルピアノを想像してしまうが、実はパウエルを思わせるバップ フレーズがガンガン出て ... read more8/19(土)ミニピン撮影会&運動会 in グランベリーモール :: スコルビ家の ...初めてお会いした方やHPで知り合った方・・・さらにこのお笑いHPまで見ていてくださっ ていると言う方々とお会いできて本当にうれしかった ... 勝つと卑しいと思われてしまう けど・・・もうHPで知っている人も多いし頑張りました。 ... エンリココベリーの小物入れ? read moreAi no Gakkou Cuore Monogatari: Lista de Episodios始業の日・エンリコとペルボーニ先生 ... 十字架だけが知っている"父さん"の看病 ... busque esto durante mucho tiempo.... y que sorpresa encontrarlo y ver que cuando vi la letra surgio el canto como si lo hibiese recordado toda la via.. gracias. read moreEccentric love - Eccentric love 12どうぞ』と言いながら向かいのチェアを勧めた。 『さて……。わたしの名前を知っている きみのことを、わたしは知りたいのだが……』 敲はてっきりルドルフが自分のことを話し ているものと思っていたので、アンダースンの告白に驚いてしまった。 『あっ、デューから 、 ... read more
|
0 件のコメント:
コメントを投稿